「自分でやるって決めたんだから」
「最後までやらなきゃいけない」
いつの間にか、自分で自分を追い込んでいませんか?
私もまさにその状態でした。
“やりたい”と思って始めたはずのことなのに、気づけば「やらなきゃ」に変わっていて。
モヤモヤして、動けなくなっていたんです。
そんなとき、ふと目に入った言葉にハッとしました。
止まっていた思考が、少し動き出した気がしたんです。
プレッシャーの正体は、思い込みだった
私はキャリアグラム診断士ですが、それでも悩むときはあります。
そんなときは、診断ブックを眺めながら、自分の感情を少し引いて見つめ直すようにしています。
その中で、ある一文が目に飛び込んできました。
「ひとつのことだけに集中してもいい」
……あれ?どうしてこんなに響くんだろう。
自分でも驚くほど心に残り、少し戸惑いました。
しばらくその言葉を見つめていて、ふと気づきました。
私はこんな思い込みをしていたのです。
「自分でやると決めたなら、やらなきゃいけない」
「どれもやりたい。どれもやめたくない。」
自分で決めたタスクに対して、自分自身が“見えない圧”をかけていたんですね。
※キャリアグラムは、エニアグラムをベースに、9つのタイプから価値観や特性を分析する診断ツールです。
“当てはまらない”と思っていた中に、答えがあった
キャリアグラムには「博士タイプ」があります。
好きなことをとことん突き詰める、いわゆる“マニア気質”。

最初に読んだとき、「今の私には関係ない」と感じてページを閉じました。
「知識が豊富」「分析が得意」「専門家タイプ」
そんな言葉に、思わず身構えてしまったんです。
「能力がある人の話でしょ?」
「私には専門的知識なんてない」
そうやって、自分から遠ざけていたのかもしれません。
でも、「ひとつのことに集中してもいい」という一文を改めて読んだとき、
“当てはまらない”と思っていた中に、今の自分を映すヒントがあることに気づいたんです。
やめても崩れない。手放した先に見えたもの
煮詰まったときに、私はよく紙に書き出します。
前日に見返したノートの最後に、「分析?」と走り書きしてありました。
無意識のうちに、自分へのサインを出していたのかもしれません。
私の基本タイプは「探偵」ですが、ふと「博士タイプ」のページが気になり、読み返してみました。
「分析?」という言葉を見たとき、自然とそのタイプに惹かれたのだと思います。
やってみたいなら、集中してもいい。
やめたくなったら、やめてもいい。
やめるのが怖かったのは、
これまで積み上げてきたものが崩れてしまう気がしていたから。
でも本当は、崩れるんじゃなくて、
一度手放すことで、新しく見えてくるものもあるのかもしれません。
“今ここ”に心を向けるという選択
私はもともと、物事を納得してから動きたいタイプです。
「なぜ?」が腑に落ちないと前に進めないし、
「本質はどこにあるのか?」と考えてしまうクセもあります。
もしかしたら、「今はこれに集中したい」という気持ちは、
ずっと前からあったのに、私が耳をふさいでいたのかもしれません。
たとえば、「今はブログに注力したい」と思うなら、まずは記事をたくさん書いてみる。
そのために、文章に関する本を読んでみる。
“今ここに心を向けたいこと”に絞ってみると、
余計な迷いが減って、自然と目的に向かって歩きやすくなります。
やらなくてもいい。自分を守る選び方
何かを選ぶということは、
何かをやめるということでもあります。
でもその「やめる」がどうしても怖くて、
「全部やらなきゃ」と自分を追い込んでしまうこともありますよね。
だからこそ、一度立ち止まって考えてみましょう。
“本当は、何に心を向けたい?”
“今の自分に、本当に必要なのはどれ?”
問いかけてみることで、今選ぶべきものが見えてきます。
やめるという選択も、自分を大切にするための手段です。
そして、自分の選択を肯定できたとき、
心がふっと軽くなるかもしれません。
まずは、一度紙に書き出してみましょう。
そして、“今いちばんやりたいこと”を明確にしてみてください。
小さなことでも構いません。
そこに向き合うことで、気持ちが整理され、前に進みやすくなるはずです。
一度立ち止まって、自分と向き合ってみてくださいね。